在仏中国大使館は「歪曲された事実を正す―中国大使館外交官による新型コロナウイルス肺炎流行に関する考察」と題したコラム記事をネット上に掲載した。
このコラムで中国は、「フランスの老人ホームで感染症が発生し、スタッフが一斉に逃げ出し、多くの高齢者を放置して死亡させた」「政府幹部が公金で購入した医療用品を企業に転売し、利益を得ている」「集団免疫を得るために一般市民を犠牲にしている」と述べ、フランスを貶めた。
さらに、「中国政府の対応を高く評価した」世界保健機関(WHO)が、欧米からの批判の矢面に立たされとして、WHO擁護の動きを露骨に示した。
コラムはまた、テドロス事務局長への個人攻撃が始まったとし、台湾はテドロス氏を『ニグロ』と差別的に呼んだのだというデマも流した。
そのうえで、台湾のWHO加盟問題に関し、約80人の仏国会議員が支持の文書に署名していることを取り上げ、「この80人の国会議員は、どう思っているのだろうか」との、挑発的な攻撃を行った。
この件については、台湾政府はテドロス氏の批判は事実に基づいたものではないと反論し、ここから始まった台湾とWHOとの応酬の中で、昨年末に「人から人への感染」があることを示すメールを台湾がWHOに送っていたことを公開するという流れになったわけだ。
さて、フランスは不足する医療物資を中国に頼っている状態だ。
このため、中国に対して言いたいことがあっても、フランス政府は控えめな反応に留めていた。
だが、中国がフランスのプライドを平気で傷つける対応に出ていることには、さすがにフランス人の反発は強まらざるをえない。
フランスのドリアン外務大臣は中国大使を呼び出して、フランスの防疫に数多くの問題があるとするコラムに異議を申し立て、両国の友好関係を維持するように求めたが、この発言が弱すぎるとの批判が国内からは浴びせられている。
ここで冷静に考えたいのだが、この中国の動きはいくらなんでもアホすぎないだろうかということだ。
いくら中国が自分たちのメンツの国で、他国のことをあまり考えないとしても、こんなことをやってフランス人から総スカンを食らうことも計算できないとは思えない。
このフランス批判を行っているのは、中国のネチズンではなく、中国大使館なのだ。
私は、反習近平派が習近平路線に従っているように見せかけながら、反習近平の声が世界で高まるように仕向ける工作なのではないかと、疑っている。
26日から開かれる全人代常務委員会での、習近平解任動議の布石ではないだろうか。
ことの真偽はともあれ、世界各国で反中国共産党意識が高まるのは、望ましいことだろう。
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ネタ元の大紀元時報の記事
https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/55079.html
画像はウィキメディアから引用
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ac/France_China_Locator.png
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