人権・民主主義

ミネソタ州のBLM運動の創設者が脱退! BLMは黒人の生活向上に実は無関心だと非難!(朝香 豊)


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BLM運動のミネソタ州の支部の創設者であるラシャド・ターナー氏は、BLM運動から2020年の初めに離脱したことを明らかにした。「BLMについての明かされた真実」(“the truth revealed about BLM”)と題する YouTube で、彼は辞めた経緯について語った。

ターナー氏はBLM運動のことを文字通り黒人の命を大切にする組織だと信じていた。だが、組織に入って1年後に、BLMが黒人の家庭を再建することにはほとんど関心がなく、子供たちの教育状況を改善することなどさらに関心がないことがわかったのである。

ターナー氏は、それどころかBLM運動は黒人の子供たちがよりよい教育を受ける障害を作り出しているとまで述べている。

ターナー氏は2歳のときに父親が殺され、母親が自分の面倒を見ることができなかったために、祖父母の手によって育てられた。そうした中でも彼は大学院を卒業して修士号を手にした。その経験から、人生でどんなスタートを切ったとしても、ちゃんとした教育を受けられることが人生の成功につながるといい、自分はその点での生きた証拠だと彼は述べている。

不幸な家庭環境のためにまともな教育を受けられない子供たちの状況を変えて人生で成功できるようにし、黒人社会を向上させるようにするための役割を、BLMは果たしていないというのである。

ターナー氏のこの指摘は極めて重要である。BLM運動は現体制を根底からひっくり返すことが目標であり、そのために人々に現体制に対する怒りを高めさせることが運動の目的となっている。そのため本質的に黒人たちの置かれた状況を改善することには目が向いていない。

現体制の中で状況が改善してしまうと現状に対する不満が緩和され、むしろ現体制をひっくり返すことができなくなってしまう。彼らの考えではそれでは「本質的」な改善にはならないということになるわけだが、その結果として現在すぐにでも改善できることに対して、却ってネガティブに動いてしまうのである。ラディカルな反体制的運動が持つ非人間性を、我々は見落としてはならない。

またターナー氏は、アメリカに人種差別主義者がいるのは確かだが、アメリカを制度的な人種差別と白人優越の国家だというのは断じて受け入れられないという。そうではなくて、黒人などの少数派のコミュニティーを励まして教育を施し、自分自身、家族、コミュニティーの暮らしに責任を負うようにさせるべきだと主張する。

この点でのターナー氏の指摘も極めて重要である。BLM運動は「差別的な政府」の被害者・犠牲者として黒人を捉え、政府側による黒人側への扱いが悪いのが問題なのだと常に主張する。だが、最も大切なのは黒人側の自立意識であるべきだし、それを前提とした自立へのサポート体制ではないのか。それを超えた役割を政府に対して求めるべきではない。BLM運動は決して黒人を自立させようとはしていないのである。

「被害者」であることを強調することで、より大きな福祉が与えられるようになれば、黒人の自立は遠のいてしまう。黒人が犯罪を犯しても甘く対処することばかりが広がれば、犯罪に依拠して生活しようとする黒人を減らすことにはならない。むしろそのことによって黒人に対する不快感を持つ人は増え、社会の分断がなおさら進んでいくことになる。

こうした真っ当な議論が、アメリカにおいて、世界において、展開される世の中が来ることを、願ってやまない。
 
 
 
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ラシュド・ターナー氏の画像
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BLM運動の画像
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2020/06/15/RTS3D8ZX-w640.JPG

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