ペルーのノーベル賞受賞作家のリョサ氏は、新型コロナウイルスの流行について、「もしも中国が独裁国家ではなく自由な民主国家だったら、今世界で起きているようなことはどれも起きていなかったかもしれない、とは誰も指摘していないようだ」と言及した。
これに対して中国政府は激怒し、「わが国は表現の自由を尊重しているが、そのことは恣意的な中傷や汚名を受け入れることを意味するものではない」と述べた。
さて、リョサ氏の「少なくとも一人、あるいは複数の高名な医師が、十分に時間がある段階でこのウイルスを突き止めたにもかかわらず、中国政府は対応する措置を取る代わりに情報の隠蔽を試み、そうした声、良識ある声を黙殺し、情報を抑え込もうとした。すべての独裁国家がそうするようにだ」との指摘は、決して間違っていない。
この指摘のどこが間違っているのか、中国政府は具体的に答えるべきではないか。
ちなみにリョサ氏はこの指摘をスペインとペルーの新聞で行ったが、中国政府が大騒ぎして抗議をするなんてことをしなければ、フランスのAFPが大々的に取り上げることもなかったろうし、その結果として、私がこのように知ることもなかっただろう。
中国の悪評を世界に広めているのは、中国政府の愚かな対応によるところも大きい。
今後も中国にはこの点では大いに頑張ってもらいたいものだ。
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