道理

答えたくない議論から逃げる河野太郎氏! 彼を日本のリーダーにするわけにはいかない!(朝香 豊)


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TBSが自民党総裁選挙に出馬している候補者4名をスタジオに呼んでの討論番組を開催した。

「若者に向けて首相になったらこれだけは言いたい」という主張を挙げてもらいたいとの質問に対して、岸田氏は「所得を上げる」、高市氏は「日本経済強靭化計画」、野田氏は「男性半分、女性半分で、子ども庁」という具体的な提言をあげていたのに対して、河野氏は「一人ひとりが欲しいものをつかむために手を前に伸ばせる日本に」という、全く具体性のないものを示していた。

河野氏は「そんなのできるわけないよ」と言われそうなことでも、やってみようと手を伸ばせば意外とできることが多いということを前提に、行政が率先を切ってどんどんとやっていくことを目指すとしている。その心意気自体は否定しないが、では率先を切って変えていきたいと河野氏が考えている具体的なものは何かを指し示すことをしない。それは求められる質問に答えていることにはならないだろう。

河野氏に確認していただきたいのは、岸田氏の「所得を上げる」にしても、高市氏の「日本経済強靭化計画」にしても、野田氏の「男性半分、女性半分で、子ども庁」にしても、従来の日本でできなかったことについて手を伸ばして実現したいという中身なのではないかということだ。これまでの日本のあり方の中でなかなか進まなかった具体的中身で勝負しないと勝負にならないことがわかっていないのは、リーダーとしての的確性の観点で問題だろう。

番組では次に、飲食店での制限の緩和の時期についていつ頃になりそうかという問いかけを行なった。これに対して、野田氏が「11月頃」、岸田氏と高市氏が「来年春頃」との回答を行なったのに対して、河野氏はこの質問を「無責任」だとして回答しなかった。

河野氏は、変異がどうなるかもわからない中で無責任な回答はできないという趣旨の発言をしていた。だが、この回答は先の質問に対する自分自身の回答と矛盾しないだろうか。不可能だと思われるようなことでも、やってみようと手を伸ばすことで変えられるものであり、その先頭に自分が立つと話していたからだ。

防御や治療に関して、河野氏と私との間には大きな認識の違いがあるようだから、自分の見解を一方的に押し付けるのは適さないとは思うが、それでもここでは敢えて自分の見解を表明しておきたい。

初期段階での高い有効性を持つ治療として日本では抗体療法が特別承認されているが、これが日本では点滴でしか受けられない状態である。ところが欧米では皮下注射による抗体療法が一般化してきた。飲み薬ほど気軽ではないが、注射で対応し、入院も必要としないのであれば、治療の可能性は一気に広がり、日常活動を行うことを厳しく制限する必要性はなくなる。抗体療法の皮下注射なんて認められないという今のあり方を手を伸ばして変えてしまえば解決がつくのではないか、そのリーダーシップが求められているのではないかと言いたくなるのである。

ただ、現在は抗体療法に使われる抗体は外国で生産されたものを輸入する形になっているので、日本の感染者の初期治療全てに間に合わせることができないということもあるのは確かだ。だが、日本で現在承認されている外国の抗体よりも、少なくとも実験段階では100倍も効果が高い抗体が日本ではもう随分前に発見されている。その量産技術もある。やる気になったら今すぐでも普及させられ、これによって日本はコロナ対応で世界の先陣を走ることさえできるはずである。だが、安全性の審査を従来通りの手順で「慎重」に進めているために、この緊急時にふさわしい形で対応できていない。私からすれば、これだって掴み取ろうとしてしっかり手を伸ばせばできる話なのではないかとの思いを持たざるをえないのだ。

ワクチンのブースター接種にしても、モデルナは変異株対応のワクチンを開発した。おそらくファイザーからも近々出てくることが予想される。さらにはレプリコンワクチンという、理論的には抗体依存性感染増強(ADE)を引き起こさないワクチンの開発も進んでいる。人体に感染しなくなるようにウイルスを変異させるような対処法を、世界に先駆けて大阪大学が開発している。AT-527、モルヌピラビル、S-217622、PF-07321332などの飲み薬も開発されてきている。対処できる武器は一年前とは比較にならないくらいに増えているのである。

得たい結果を得るためにはどんな制約を乗り越えなければならないのか、これを具体的に考えて実行することで状況を大きく変えられると河野氏は言っているはずだ。こうしたことが具体的にできる段階にこの問題も入ってきているのではないか。この中で幾らかの不測の事態が発生したとしても、いろんな対応が可能ではないのかと私は思っているから、河野氏の回答には特に釈然としないものを感じた。

次に番組は年金改革・消費税増税についての議論に移った。この分野は河野氏が具体案を提出している珍しいところであり、是非とも河野氏のプランを詳しく理解したいと思っていた。

ところが河野氏は、自分が考えている具体論をここで示すことはせず、私以外の見解も歓迎するからいろんな議論を出してもらいたいとの発言を行なった。

これに対して例えば野田氏は、この問題の解決には少子化対策が重要で、選択的夫婦別姓を推進することで若者世代の結婚を促進するとか、外国人の若い移民をどんどん受け入れることで少子化の解決を進めたいということを提言した。私は野田氏の考えには全く賛同できないが、それでもこういう具体的な回答を行なったことは評価したい。

河野氏もこういう自分のプランを堂々と主張すべきだと思うのだが、周りから突っ込まれそうな内容については「もっと議論しよう」というところに逃げている印象である。自分のプランに多くの賛同を得られる自信がないところでは、常に曖昧な対応に終始するのは、リーダーの姿勢としてはどうかと思う。

さらに言えば、河野氏は「議論したい」という割に、議論から逃げる傾向にある。

9月22日に自民党の保守系グループ「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会)は総裁選の候補者に対する質問書の回答を公開した。これに対して河野氏を除く3氏は全て回答を行なった。野田氏の土壇場での出馬決定を受けて、回答期限が延長されたにも関わらず、河野氏側は回答しなかった。

青山繁晴氏によると、「護る会」は質問書の回答について河野氏側に何度も連絡をしたという。回答期限が過ぎた翌日に河野氏側は「文書にて回答する用意がない」との連絡をして、回答自体行わなかった。ここにも河野氏が回答しにくいものからはなるべく逃げようとしていることが伺える。

ところでこの話には続きがある。河野氏側から急転直下で「回答したい」との連絡があったというのだ。これは私には、回答拒否の騒ぎが大きくなってきたので慌てて回答することにしたように見える。これが私の邪推だというのであれば、河野氏にはぜひともきちんとした説明を行ってもらいたいものだ。
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=3244

河野氏は答えたくない質問に対して極めて冷淡であることもよく知られている。記者からの質問で答えたくないものについては無視して「次の質問、どうぞ」のような発言を繰り返していたのは、記憶されている方も多いだろう。

それでいながら河野氏は、首相になった場合の記者会見での質問について、記者からの再質問に応じる考えを示した。菅総理が再質問を受け付けなかった状態から転換を図るということのようだ。これなどは総裁選挙を直前にしてマスメディアに媚びているだけではないのかとの疑いを持たずにはいられない。

以上のようなことから、河野太郎氏が日本を引っ張るリーダーになるのは相応しくないというのが、私の結論である。
  
 
 
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https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=3244
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