福島第一原発の敷地内に貯まる一方だった処理水について、政府が海洋放出の決断をしっかりと下したことを素直に評価したい。
問題とされているのはトリチウム(三重水素)だが、そもそも自然界にはトリチウムは普通に存在する。日本に降る雨に含まれる年間トリチウム量は220兆ベクレルである。
通常水1リットルには1ベクレルのトリチウムがあるとされているので、体重70キロくらいの人であれば体内に50ベクレル程度のトリチウムがあることになる。
トリチウムは非常に弱い放射線しか出さないので、外部被曝の影響は皆無と言ってもよいレベルだ。例えば同じベクレル数であれば、人体に対する影響はトリチウムはセシウム137の700分の1以下しかない。
福島第一原発に蓄えられている処理水は、放出時に海水によって100倍以上に希釈され、その結果としてWHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインの1/7程度にまで濃度は薄められることになる。
希釈された処理水は海の中でさらに急激に希釈されることになるから、近隣でモニタリング調査を行ってもその濃度は検出限界以下になる可能性すら考えられるレベルだ。
IAEA(国際原子力機関)も今回の海洋放出の決定について「科学的に妥当で環境影響はない」としている。当然である。
さて、この決定に対して中国と韓国が騒がしく動いている。韓国外交部の崔鍾文第2次官は、相星孝一・駐韓日本大使を呼んで抗議した。中国外務省も「国際社会や近隣諸国と十分な協議をしないまま、汚染処理水の放出を一方的に決めた」と日本政府を非難し「深刻な懸念」を表明した。このあたりの声にいちいち反応するのはバカげている。
ただし政府は、風評被害を起こさせないように攻めの広報に乗り出すべきである。
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福島第一原発の貯水タンクの画像
https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/4/7/b/4/47b4ecda8ae901ff69b3181bec5a0bf8_1.jpg
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