新型コロナウイルスのパンデミックが世界経済を麻痺させている中で、世界食糧計画(WFP)のビーズリー事務局長は「紛争で傷ついている国々では女性や子どもを含む大勢の市民が、飢えの淵へと追い込まれている。飢餓は非常に現実的な懸念であり、危険な可能性だ」、「われわれは飢餓パンデミックの危機に瀕している」と述べた。
世界中で都市封鎖が行われ、経済活動が大きく制限される中で、この被害は経済的に弱い国でより厳しい状況が展開されることになる。
外貨を獲得する手段を観光・資源輸出・国外への出稼ぎ労働・海外送金などに依存している国では、直接的影響をもろに被ることになるのは、容易に理解できるだろう。
したがって、国家発展のために多額の債務を抱えている国には、この問題は極めて重大だ。
債務の減免がなければ、元本返済や利払いができないどころか、さらに債務を増やさなければならない立場になってしまうからだ。
そうした国は、一般に国内の医療制度も発達しておらず、失業保険などのセーフティーネットも貧弱だ。
また、都市封鎖によって労働者が出勤できなくなり、食料のサプライチェーンのみならず、肥料などの食糧生産に関わるサプライチェーンまでもが崩れている。
この結果、作付け・栽培・収穫・輸送のいずれもが高いダメージを受けることになり、全世界で人々が口にできる食料品の量は、今年はかなりの落ち込みを見せることが容易に予測できる。
現在慢性的な栄養不足に陥っている世界人口は8億人で、そのうち特に深刻な飢餓に直面している人の数は1億3500万人とされているが、WFPは今年はこれが2億6500万人にまで、ほぼ倍増すると予測している。
私たちはこの問題にどう体処すべきなのだろうか。
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これのネタ元のAFPBBの記事
https://www.afpbb.com/articles/-/3279714
画像はPixabayから
https://pixabay.com/ja/photos/人-ホームレス-男性-貧困-1550501/
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