合理的思考に基づかないウクライナへの全面侵略がプーチン・ロシアの終わりの始まりになるとの見通しは、現実になりつつある。
ウクライナ正規軍の奮闘に加え、天安門事件のようにロシアの戦車隊の前に市民が立ちはだかって戦車の通行を阻止するような動きも各地で見られ、キエフへのロシア兵の進軍はほとんど進んでいないようだ。
事態が長引けば燃料や食料の供給が続かない可能性が高く、ロシアの敗戦は濃厚になった。
EUはウクライナに対して4億5000万ユーロ(580億円)規模の武器供与を決めた模様で、ロシア系の航空機のEU領空への乗り入れ禁止し、オリガルヒ(ロシアの新興財閥)のプライベートジェット機もその対象にされた。同時にEUの航空機もロシア上空への乗り入れを禁止した。カナダもEUと同様の動きに出ている。
国際金融システムのSWIFTからのロシアの排除は、ドイツの反対で絶対に潰れると見ていたプーチンにとって大きな誤算であったろう。まだ詳細が明示されておらず、ある程度の「抜け道」も用意されると思われるが、甘い対応では世間を納得させることができないことから、かなり強力なものになることを期待している。
ともあれ、この決定に日本が欧米よりも随分と遅れを取ったのは痛恨の極みであり、岸田内閣のダメダメっぷりは目を覆いたくなる。ちなみに航空機に対する対応でも日本は遅れを取っており、2月28日午後3時現在ではEUに足並みを揃える処置は発表されていないようだ。
岸田内閣はロシア制裁をすすめると北方領土交渉に影響があると本当に信じているのだろうか。どっちにしてもロシアに返す気がないのは明らかではないのか。
ロシアのプーチン大統領は核戦力を念頭に「抑止力を特別態勢に移行」させるようショイグ国防相らに命令したことが報じられたが、これはロシア側に決め手がなくなった中での「あがき」であろう。
ロシア・ウクライナ会談は、ウクライナ側は前提条件なしとの立場だが、ロシア側はウクライナの武装解除(非武装化)と中立(NATOへの加入断念)を条件としており、会談が行われるかどうかもまだわからない。仮に開かれたとしても思惑の外れたロシアと善戦しているウクライナの立場は逆転しており、プーチンのメンツが立つような妥協が行われる可能性はないだろう。
なお、英タイムズの報道によると、ゼレンスキー大統領ら23人のウクライナの要人暗殺を目的として、ロシアは傭兵部隊400人をキエフに送り込んだとのことだ。真偽はわからないが、仮に彼らがこうした傭兵部隊に次々と殺されたとしても、ウクライナの徹底抗戦は簡単には止まらないと思われる。
さてここで、アメリカが国内のシェールガス・シェールオイルの大幅増産を決定し、余剰分をEUに供給することを表明すれば、ロシアは完全に干上がることになる。これをバイデン政権に求めたいところだが、バイデン政権のていたらくからすると実現は難しそうだ。
このように西側の対応は現段階でベストとは言い難いところもあるが、それでもプーチン・ロシアの敗北が見えてきたとは言えそうである。
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https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022800232&g=int
時事通信の記事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022800324&g=ukr
中日スポーツの記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9715e0c07bbef7100758c04df1ab392af5be36f
プーチンとゼレンスキーの画像
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タンクマンの画像
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