ロシアのウクライナ全面侵略を受けて、3年前の琉球新報の2019年3月31日の記事に改めて注目したい。
この記事は、普天間基地の負担軽減のために辺野古にV字型の滑走路を作るという政府方針を改めないなら、沖縄は独立を志向した方がいいかもしれないが、そのために「沖縄が味方に付けるべき相手は中国、ロシア、北朝鮮のうちの1国。または3国全て」という内容のものだ。
こうした国の力を借りてしまえば、こうした国に乗っ取られるのは明らかだが、琉球新報は「幸い沖縄には、大国の間隙を縫って独立を保った奇跡のミニ国家、琉球王国の伝統とノウハウがある。それを生かせば道が開ける」との空想論を展開している。
その上で「独立沖縄は民主主義体制の、貧しくても「明るい沖縄共和国」であるべき」だと主張しているが、中国、ロシア、北朝鮮の強い影響力を受けて、その独裁体制から独立できると考えているのが狂っているとしか言えないだろう。
プーチンは明白な独立国であるウクライナに対してさえ「宗主国」意識を全開させて、ロシアへの完全従属を求めて強烈な軍事行動を行っている。これがこうした強権国家の現実である。
ロシアの後ろ盾で「沖縄共和国」が誕生したとしても、その沖縄はロシアの強権支配に甘んじなければならなくなるのはあまりにも明白である。
はっきり言っておくが、習近平の率いる中国はプーチン率いるロシアよりも圧倒的に恐ろしい体制だ。軍事力も経済力も段違いに大きく、国内の言論統制についてもロシアとは比較にならないくらいに強い。
さらに言えば、中国は沖縄に対する領土的野心を隠していない。広東省には「中華民族琉球特別自治区準備委員会」という政治団体も作られている。この団体は日本からの琉球独立を支持しているだけでなく、沖縄列島がそもそも中国の領土であることまで主張している。その代表である趙東氏は「琉球は中華民族のなわばりであり、そこの住む人の意見は関係ない」との見解を表明している。
仮に彼らに後ろ盾になってもらって沖縄独立を果たした場合には、現実には沖縄が中国に支配されること、ウイグルやチベットと変わらない状態にさせられることを理解すべきだろう。「民主主義体制の明るい沖縄共和国」などには絶対にならない。
現在の沖縄のあり方に不満があるのだろうが、その不満をこうして思い切って発言しながら逮捕などされずにいられることのありがたみも感じてみてはどうだろうか。中国が支配する状況になれば、中国に逆らう言論などもともと存在しえないのだ。自分たちがいかに恵まれた立場にあるか、よく考えてみたほうがいい。
そもそも中国を後ろ盾にした場合には、中国を沖縄に招き入れる尖兵の役割を果たし、沖縄を軍事衝突の場に変える可能性を自ら作り出していることに気づくべきではないか。沖縄独立論を主張するだけであればまだわかるが、中国、ロシア、北朝鮮の支援を入れようとすることの巨大なリスクを全く考えていないというのは、救いようがない。
こうした主張を展開することは、ウクライナ以上に危険な状態に沖縄を追いやることになることについて、沖縄の左派陣営もまじめに考えたらどうだろうか。
どうせ何を言ったところで大丈夫だとたかをくくっているのだろうが、中国の介入を呼び込むような火遊びをしている場合でないことを、ロシアのウクライナ侵略は如実に示してくれてはいないだろうか。
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琉球新報の記事
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-896730.html
琉球独立の画像
https://www.ntt-i.net/kariyushi/syuri-enzetsu.jpeg
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