厚生労働省は、新型コロナウイルスの検査を行う対象を拡大したと発表した。
それでも、「37度5分以上の発熱と肺炎を疑わせる呼吸器症状があり、2週間以内に湖北省への渡航歴があるか、湖北省に滞在した人と濃厚接触した人」に、未だ限られている。
すでに国内で3次感染の疑いの強い感染例が報告されている中では、この対応でも不十分だと言わざるをえない。
空港で外国人観光客と接する仕事をしている人に、既に肺炎の症状が出ていて、従来の肺炎治療薬では効果が見られず、状態が悪化した患者がいる。
新型コロナウイルス感染の疑いが強いので、医者が検査をしたいと申し出たのだが、国が定める検査対象には含まれていないということで、対応を断られている。
単純に基準を杓子定規に運用しているだけだろうとは思うが、これはおかしいのではないか。
基準を現実に対応できるようにさらに緩和する必要が明らかに出ているだろう。
そのことにうすうす気付いていながら、この対応に限定しているのは、そうしないと日本の医療のキャパから考えて、対応が不可能になることを、政府も気にしているからかもしれない。
一方、政府は、香港発のクルーズ船「ウエステルダム号」の入港禁止を宣言した。
ダイアモンドプリンセス号から思わぬ数の感染者が発見され、こちらの感染状況の検査で手一杯になっていることから、これ以上の負担は無理だという判断があったのだろう。
国内世論にも配慮せざるをえなかったのだろうとも思う。
にもかかわらず、中国からの全面的な入国について、日本はまだ拒否する姿勢を見せていない。
ダイアモンドプリンセス号の一部の乗員からの検査だけでも数日かかっている現状は、もはや国内の受け入れ体力の面でも、限界を超えていることを示している。
中国からは、今でもおそらくは飛行機だけで、1万人程度の来日客が連日いるはずだ。
その中に仮に1万人に1人の感染者がいたとしたら、毎日1人の感染者が入国していることになる。
この病気が厄介なのは、当人が感染状況に気づかず、いたって元気であったとしても、周りの人を感染させていることもあるという点だ。
問診と検温と目に見える症状だけに頼った検査では、明らかに漏れが出てくると言わざるをえない。
さらに、発病していても、感染しているかどうかがわかりにくいというのも、厄介だ。
中国でこの武漢発の新型肺炎についてはじめに警告した武漢の李文亮医師は、発病から20日間の間に陽性反応が出なかった。そしてついに亡くなった。
従来の対応が限界を超えているのに、未だに対応を抜本的に変えないのはなぜなのか。
日本人の生命や安全より、中国のご機嫌の方が大切なんだろうか。
あまりにも情けない話だ。
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