韓国と北朝鮮との境界(北方限界線 NLL)付近で、行方不明になった韓国の海洋水産部所属の公務員が、北朝鮮軍によって射殺され、遺体はガソリンを撒かれて焼却されるという事件が起こった。
行方不明になった経緯はよくわからず、韓国側の大掛かりな捜査では発見できなかった。
翌日、韓国軍は北朝鮮の船舶がこの公務員を発見したことを掴み、このことを文在寅大統領に報告した。
だが、文在寅大統領は特段の動きを見せず、軍にも指示を出さなかったようだ。
その後、北朝鮮上層部から銃撃司令が出され、これを韓国軍は把握した。
そして実際に北朝鮮軍は銃撃を行い、ガソリンを撒いて遺体を焼却した。
この焼却処分の情報も大統領府に伝えられたが、文在寅大統領は北朝鮮に抗議するような動きも見せなかった。
その後、「朝鮮半島での戦争状態を集結させるために、韓半島の終戦宣言を出す」とのビデオ演説を国連総会で流した。
韓国国防部がこの公務員の失踪事件をマスコミに公開したのは、焼却処分の情報が大統領府に届いてから15時間経過した段階で、安否は未確認だという立場だった。
韓国国防部が北朝鮮の蛮行を非難したのはこれからさらに丸一日ほど経過してからだった。
文在寅大統領が報告を受けた段階ですぐさま北朝鮮に向けての行動に動いていれば、この公務員の命を救えた可能性は高いのだが、彼は何もしなかった。
韓国政府は「韓国領内ではなかったので、すぐに対処できなかった」とか、「(北朝鮮とは)どのような通信の手段もなく、断絶している」」といった子供の言い訳のようなことを行っている。
さらにガソリンによる遺体の焼却処分を「火葬」と表現したり、「『事故』はあったが、南北関係は持続・堅持されなければならない関係だ」と表現して、この事件を「事故」扱いしたり、韓国政府の動きはあまりにもおかしい。
明らかになったのは、韓国政府が自国民の命を大切にしておらず、北朝鮮のほうが遥かに大事なのだということだ。
恐るべき政権である。
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