安全保障

サウジへの攻撃はハメネイ師の指示か! 私の見立て (朝香 豊)

イランの関与が濃厚となったサウジ攻撃について、おそらくこういうことではないかという見立てを書きます。あくまでも私の「見立て」なので、その点ご承知おきを。

オバマ政権期に結ばれたイランと欧米との核合意は、締結後15年経過すれば、核兵器に転用できる高濃縮ウランなどの製造ができるとするものだった。また弾道ミサイルの開発には制限がなかった。

つまり、弾道ミサイルの開発を当面は進め、期限が到来したら核兵器の開発を欧米のお墨付きを得て始めればいいと、イランは考えた。新しく作れるようになった核弾頭を、すでに開発を終えているミサイルに搭載するだけになる。

そこで、これはおかしいと、トランプ大統領は合意を破棄し、厳しい圧力をイランに加えた。

だが、この圧力に対する対応は、イラン国内では完全にまとまっているわけではない。

最高指導者ハメネイ師はあくまでも核開発を放棄しない方針だが、ロウハニ大統領はアメリカとの話し合いで妥協ができるなら妥協もありだと思っている。

アメリカは強硬派のボルトン安全保障補佐官を解任し、イラン側との話し合いによって新たな合意を目指すことにした。

融和的なロウハニ大統領も、国益に叶うなら、トランプ大統領と会うのにためらいはないと発言していた。

実際にトランプ大統領とロウハニ大統領の会談は、ニューヨークで開かれる国連総会に合わせて実現できる見通しになっていた。

ここでアメリカ側に丸め込まれて融和的なロウハニ大統領がイランの将来の核開発ができないような合意に前向きな姿勢を見せることを、強硬派のハメネイ師は警戒した。

そこで、トランプ・ロウハニ両大統領による話し合いを阻止するために、ハメネイ師は自分直属のイラン革命防衛隊にサウジ攻撃を指示した。

そして実際にこの攻撃を受け、両大統領の会談はご破算となった。

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. 中国の国家発展改革委員会が不動産バブルの維持を断念か? 体制崩壊につながる可能性…
  2. パイプラインへのサイバー攻撃で、アメリカ東部は大混乱! 黒幕は本当にロシアか?(…
  3. 難民認定を甘くすることに反対!(朝香 豊)
  4. 北朝鮮漁船と水産庁船の衝突 ようやく映像公開へ! 日本政府の対応には不信感がいっ…
  5. 進む日台離反工作! 工作に乗せられていないか、冷静に考え直そう!(朝香 豊)

関連記事

  1. 安全保障

    北朝鮮がFacebookなどを通じて、日本などの選挙にも介入か? (朝香 豊)

    VOA(ボイス・オブ・アメリカ)の報道によると、英国オックスフ…

  2. 安全保障

    アップルに入り込んでいた中国人スパイ、ミサイルの機密書類も所持発覚!(朝香 豊)

    人気ブログランキングでの応援、よろしくお願いします!アップ…

  3. 安全保障

    中国の監視カメラ企業など8社をトランプ政権はブラックリストに掲載!(朝香豊)

    トランプ政権は、中国の監視カメラ企業のハイクビジョン、ダーファ…

  4. 安全保障

    北朝鮮のミサイルの電波妨害装備、防衛省が導入に着手!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!北朝…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 道理

    トランプ報道の92%が否定的! メディア監視団体が調査報告書!(朝香 豊)
  2. 安全保障

    ディズニーやアップルを名指し批判! 対中姿勢でバー司法長官!(朝香 豊)
  3. 安全保障

    習近平が人民解放軍に戦争準備を司令! いつでも動けるようにしろ!(朝香 豊)
  4. 経済

    中国経済のプラス成長は与太話! 全く信頼してはならない!(朝香 豊)
  5. 安全保障

    米国防長官、北朝鮮に「勝つ準備」を確認する必要を強調!(朝香 豊)
PAGE TOP