安全保障

シンガポールの感染者数が多い理由を知ろう!(朝香 豊)


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シンガポールは人口が570万人。ざっと日本の1/20だ。

早々と中国からの入国を全面禁止し、感染対策としては日本よりも遥かに迅速に的確な処置を行っている。

それなのに、感染者数は89名(2月23日現在)と、中国を除けば、韓国・日本に次いで多い。

これはどういうことなんだろうか。

シンガポールは1月末の段階で、140人からなる新型コロナウイルス対策の専門チームが政府内に設置された。

このチームは、患者への聞き取り調査や濃厚接触者の特定と隔離のためだけに行動している。

シンガポール保健省は、航空会社に乗員乗客名簿を提出させて、中国から戻ってきた人について個別にチェックを入れている。

感染が判明した人については、当人への聞き取り調査だけでなく、防犯カメラを追跡することによっても、濃厚接触者を割り出すことをやっている。

こうした調査には、警察の捜査員も投入されていて、2600人ほどがこの結果として隔離された。

隔離命令に従わなければ、最大1万シンガポールドル(80万円)の罰金か、最長6ヶ月の収監か、その両方が課されることになる。

調査員に情報を伏せたり、不正確な情報を提供したりすると、これも犯罪となる。

こうした形で、政府が感染者となりそうな人を進んで見つけに行く作業を行い、感染の広がりをできる限り抑制しようとしているのだ。

その結果として、一見すると人口の割に感染者数がものすごく多いように見える状態になっているが、野放しになっている感染者は、極めて低い水準に留まっていると考えられる。

渡航歴に関係なく、咳、くしゃみ、鼻水などがあれば、5日間仕事を休むことも決め、感染が広がらない対応を広げている。

感染拡大についても、しっかりと手を打っているわけだ。

人口が1/20のシンガポールと日本で感染者数が現段階であまり変わらないとしても、日本がシンガポールと比べて20倍安全だということではない。

全面的な入国制限を実施し、積極的に感染者を探しに行っているシンガポールと日本が同じ危険度レベルであるはずがない。

そうした点を考えると、日本ですでに1万人を超える感染者が存在する可能性も十分にあるはずだ。

そして感染者の増加は今後もまだまだ続く。
 
シンガポールとの差は、どんどん開いていくだろう。

こうなったら、頭を完全に切り替えて、この新型コロナウイルスによる犠牲者がある程度出てしまうのは仕方がないという前提に立った上で、どうすれば日本の医療崩壊を防ぎながら、犠牲者をなるべく小さくできるかに、焦点を移すべきだと思う。

そのためには、今までの「当たり前」が通用しなくなるケースが多々出てくるはずで、それについても政府は正直に国民に説明し、理解を求めなければならない。

これまでの過ちを糊塗するような対応は避けて、政府としての決然とした意志を示して、思い切った対応策を国民に開示することが必要だと、私は考える。

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