新型コロナウイルスの感染について、楽観につながるようなことは書かないほうがいいのではないかとのご意見をいくつかもらった。
懸念されていることは理解できるが、では過剰に警戒することで経済を潰してもいいのかというのが、私の問題意識だ。
全国でホテル運営を行うリゾートトラストは、年間平均で90%前半程度ある稼働率が、3月前半は30%程度まで下がっている見通しだという。
つまり稼働率は1/3になったということになる。
競争が激化し、客室単価も大幅に下がっていることを考えると、恐らく売上は1/5程度であろう。
3月1~9日の東海道新幹線の乗客は前年同期比56%減少した。
三越伊勢丹では3月前半の売上高が前年同期比で38%減少し、大丸松坂屋でも43%減少した。
街中の飲食店やショップにおいても、売上が5割減ったなんてところはザラだろう。
「3密」から離れているならば、過剰に恐れる必要はないのに、恐怖心が先に立つことによって、危険性がほぼゼロといえる行動すらできなくなっている。
そしてそのことが日本経済を間違いなく破壊している。
もちろん、経済が破壊されているのは日本だけではない。
全世界の経済が破壊されている。
だから輸出に活路を見出すことなどまるでできず、むしろ輸出の急減で国内製造業の被る打撃は半端ないことになる。
政府が経済を救える部分も大きいが、我々が消費活動を行わないと経済は維持できないという当たり前のことを、忘れるべきではない。
正しく行動しても、経済の落ち込みは避けられないが、それでもかなり和らげることができるはずだ。
そして、節度ある行動を取ることによって、経済活動がかなり維持できるということを示していくということは、世界的にも意味あることではないか。
「3密」の場所には近づかないようにしながらも、穏やかに生活を楽しむことはとても大切なことだ。
さて、1997年に消費税が3%から5%まで引き上げられて、それまで2万人台前半だった自殺者は3万人台に跳ね上がった。
アベノミクス登場後は年間3万人台から徐々に減少を続け、昨年は2万人を切るところまで下がった。
経済状態は人間の生死と大いに関わるということは、こういうところからもわかる。
命を大切にしたいなら、経済を止めないことを真っ先に考えるべきではないのか。
これが私の考え方だ。
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