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「陰謀論」動画がSNSから削除される! 問われる言論の自由!(朝香 豊)


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「プランデミック」という動画がYouTubeやFacebookなどのSNSで急速に拡散していたが、これが相次いでSNS側の検閲によって削除されるという事態が発生した。

しっかりとしたドキュメンタリー番組風の動画構成になっていて、これに引き込まれる人は多いだろう。

SNS側はこれを削除しているが、この動画を見た人が録画を行い、削除されても続々とアップロードされているらしい。

このような削除処置を行えば、陰謀論を信じている人たちはより強固にそれを信じることになるだろう。

権力者にとって都合の悪い情報であるから、権力者は力で押しつぶしてくるのだと、彼らは思っているからである。

さて、自分はこの動画の全体は見ていないが、自分の判断としては、まともな根拠のない陰謀論にすぎないと思った。

だが、私の判断通りが事実としても、これをYouTubeやFacebookが検閲して削除するということは、果たして許されることなのだろうかという疑問は残る。

日頃からSNS側による検閲に怒りを覚えている人はたくさんいる。

「問題」とされた投稿の削除だけでなく、アカウントが凍結されるようなことまで起こる。

Facebook上の私の友人たちの中にも、そんな被害を受けている人はザラにいる。

こうした立場からすれば、SNS側による一方的な処置はとても許されるものではない。

だが、どんな投稿でも認めるとした場合には、強大な組織が金にものを言わせて様々なフェイクニュースを作り、次々とアップさせることで、圧倒的な影響力を持つようなことがありうるかもしれない。

実際、台湾ではそうした激しい工作が行われており、これに対抗するために、フェイクニュースを流した者に対して最高で無期懲役を科すことができる立法まで成立している。

こうした処置の台湾での必要性は理解できるものの、これが世界全体で共有できるやり方になるとは、とても言えないだろう。

権力者の側の恣意的な解釈によって、フェイクかフェイクでないかを判定することになる可能性は捨てきれないからだ。

この問題に関して、完全な解決策はないだろう。

それでも何らかの解決策は考えていかなければならない。

私としては、投稿そのものの削除については反対ではあるが、「フェイク認定」を付け加えることはアリではないかと思っている。

例えば、私がFacebookに投稿した記事をFacebookの側が見て、「フェイク」だと判断したとしよう。

この際に、私の投稿の一番最初に「Facebookはこの内容をフェイクニュースだと判定しました。フェイクだとする理由はクリックしてご確認ください。」のような警告文が出るようにするわけだ。

こうすれば、Facebookの判定を信じるか信じないかは読者に任せた上で、投稿自体は全部そのまま読むことができるようになる。

「フェイク認定」を付けてもらうことで、投稿した人が自分の投稿を冷静に見つめ直して、考え方を修正するきっかけになる可能性もある。

健全な言論を育てるには、こうしたあり方が有意義なのではないかというのが、とりあえずの私案だ。

私の案に反対でも全く構わない。

いろんな意見が出ることが、社会的に意義のあることだと思う。

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