中国の内モンゴル自治区の国有企業が発行した債券の一部が、デフォルト(債務不履行)に陥った。
この国有企業は、内モンゴル自治区のフフホト市政府が所有するフフホト経済技術開発区の投資会社だ。
この投資会社は地方政府の信用を背景に、一般の人たちから資金を集めている。
売り出された債券は高利回りの運用商品として、人気が高かった。
集めたお金で不動産開発を行い、開発利益を還元するという運用モデルになっていた。
そしてこのような運用モデルを持つ地方政府はフフホト市政府が例外なのではなく、同じような運用モデルを全地域の地方政府が持ち、これによって地方財政を補うというやり方を採用してきた。
企業債務の8割がこうした地方政府がバックについた投資会社によるものだと言われ、総額では少なくとも100兆元(1500兆円)を超えているのは確実視されている。
投資会社は投資案件ごとに新たな債券を発行して資金を集めているが、プロジェクトごとに資金を分けて管理することをしていない。そのため、返済期限が到来した債務には、その時に手元にあるお金で支払い手続きを進める形になっている。(ただし、2021年からはこのやり方は禁止となる。)
この形式でデフォルトが発生した(利払いができなかった)ということは、この投資会社は手元のお金が枯渇していることを意味する。
つまり、今後の返済能力はほとんど期待できず、元本が返ってくる見込みもほぼない。
このデフォルトをフフホト市政府が補填する能力はないだろう。補填するとすれば、中央政府に頼らざるをえない。
中央政府がどこまでこうした補填を行うのか、補填後に地方政府が投資会社を通じて引き続き投資を行うことを認めるのか、大いに注目したい。
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ネタ元のロイターの記事https://jp.reuters.com/article/china-markets-default-idJPKBN1YE03B
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