日本の石炭火力発電の依存度が高いとして、COP25では日本非難が沸き起こり、日本を侮蔑するような「化石賞」が与えられたことが報道された。
だが、一口に石炭火力発電と言うが、このあり方も各国ではまちまちだ。
未だに煙モクモクの発電所をイメージしているとしたら、日本の石炭火力の現実は全く違う。
2014年の比較になるが、1kwhの電力を生み出す際に、どれだけのSOxが排出されるかを比較すると、カナダが2.0g、アメリカが1.0g、ドイツでも0.5gであるのに対して、日本は0.2gでしかない。
2015年に新設された磯子石炭火力発電所の場合には、0.001gだ。クリーンさのレベルが段違いなのだ。
NOxについても、カナダが1.2g、アメリカが0.6g、ドイツが0.8gであるのに対して、日本は0.3gにすぎない。
NOxについても、磯子石炭火力発電所の場合には、0.06gだ。
石炭火力発電の熱効率も、日本は世界で圧倒的に高い。
諸外国が32%から38%に留まっているのに対して、日本では平均でも42%を超えている。
これはすなわち、日本で発電される石炭火力の場合には、諸外国に比して2割程度CO2の排出量が少ないということを意味している。
近年では石炭ガス化複合発電が開発され、さらにその進化系である石炭ガス化燃料電池複合発電も2025年をめどに技術開発が進められている。
石炭ガス化燃料電池複合発電では熱効率は55%程度と目され、CO2排出量もインドの石炭火力と比した場合にはほぼ半分、アメリカと比しても3割減となる。
LNGの方が熱効率のさらに高い技術が確立されていて、さらにCO2排出量が小さいのは事実だとしても、他国のLNG火力発電以上の効率化とクリーン化の進んでいる日本の石炭火力がやり玉に挙げられるのは、不愉快だ。
「世界世論」におもねて、軽率に「脱炭素」を唱える経団連の姿勢にも問題がある。
はっきり言うが、日本の先を行くような省エネ・クリーン技術開発を行っている国があるのか。
日本は世界に冠たる技術レベルの高さを訴えて、「化石賞」などという侮蔑が当てはまらないことを、世界にもっともっとアピールすべきだろう。
小泉大臣、しっかりしろ!
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