中国南部が50年に一度とも言われる豪雨に見舞われているのはよく知られているが、中国北部にも異常気象が様々生じているのは知っているだろうか。
実は中国北部は例年にない気温低下が生じていて、例えば、北京、天津、河北省、甘粛省などでは、6月下旬に雹の被害が発生した。
新疆ウイグル自治区でも6月末に季節外れの大雪が降り、場所によっては30センチの積雪を記録している。
こうした状況からすると、今年の中国の農業生産には、想像を超えた打撃がありそうだ。
中国の中央政府は地方政府に対して、いざという時に備えた食糧の備蓄を指示していたが、地方政府はこうした本来確保してあるはずの食糧を実は横流ししていて、食糧倉庫は本当は空っぽだということが多いと言われている。
7月1日に、貴州省都匀市の食糧倉庫で「火事」が発生したが、これは食糧倉庫の中に何もないことがばれないようにするためのアリバイ工作ではないかとの疑いを持たれているのである。
つまり、緊急時に放出すべき食糧がほとんどない可能性は高いのだ。
さて、大量のバッタが中国の広西チワン族自治区、湖南省、吉林省、黒龍江省などで発生し、今後の広がりが懸念されている。
特に中国南部では豪雨によって湿った環境が作られており、今後のバッタの数が想像を絶する規模で膨れ上がるのは確実視されている。
これもまた中国には頭の痛いところだろう。
さらに中国に追い打ちをかける事態が生じている。
実は今年のバッタの発生は異常で、サバクトビバッタが広がっている東アフリカ・中東・南アジアに加えて、なんと南米でも大量発生しているのだ。
パラグアイで発生したバッタの群れは、すでにアルゼンチン北部にも大きな被害を及ぼし、隣接するウルグアイやブラジルにも今後被害が及ぶことが予想されている。
そもそも新型コロナウイルスの蔓延によって、世界の中では春の作付けが順調に進まなかった地域も多く、食糧不足の懸念から食料輸出を停止・制限している国も多い。
この中で世界的に蝗害が広がることで、食糧不足はさらに深刻化する気配であり、食料品価格は上昇傾向にある。
この環境で、中国が不足した食糧を海外から買い集めることは果たしてできるのだろうか。
世界を敵に回す中国の外交姿勢が、食糧の買付に影響を及ぼす可能性もある。
我が国が買えないという事態にはならないとは思うが、それでも笑ってばかりというわけにはいかないだろう。
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