安全保障

中共体制を潰す! ポンペオ演説!(朝香 豊)


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アメリカのポンペオ国務長官が歴史的な演説を行った。

この演説の中で特に注目したい点は3つある。

1つ目は、これまでの中国に対する甘い対応が間違っていたことをはっきりと認めたことだ。

「中国が繁栄すれば、自由で友好的な国になると予測したが、中国が繁栄できるように導くアメリカの関与は変化をもたらさなかった」、「中国にやみくもに関与するという古い考えは通用しない」といった内容を、ポンペオ国務長官は述べている。

自国のこれまでの政策の間違いをはっきり認めるというのは普通は絶対にやらないものだが、これを行ったということは中国に対する姿勢をこれまでの緩いものとは抜本的に変えるということを意味する。

2つ目は、中国が西側とは相容れない国であり、協力関係を築くことができないことを明確にしたことだ。

「我々は中国を歓迎したが、中国共産党は我々の自由で開かれた社会を悪用し、知的財産や企業秘密をだまし取り、莫大な雇用を奪い、国際商取引の安全性を引き下げた」、「習近平総書記は破綻した全体主義イデオロギーの信奉者であり、共産主義に基づく覇権への野望を抱き続けている。イデオロギー上の根本的な違いをもはや無視できない」、「中国共産党は我々の自由を侵食し、法に基づく秩序を覆していく。屈服すれば、我々の子孫は、今日の世界で自由世界への最大の脅威である中国共産党の言いなりになってしまう」といった内容を、ポンペオ国務長官は述べている。

中国と西側世界は互恵的な関係ではなく、中国の方に多くの利益が行く仕組みになっている。

それが我々には受け入れがたい中国の独裁体制を強化し、最終的には我々が自分たちの価値観を放棄させられる流れになっていることをはっきりさせている。

だから、親中派が求めるような妥協的な態度はありえないことになる。

3つ目は、中国と戦うために広範囲な連携を求めていることだ。

「中国に対処するのに1カ国で立ち向かうことはできない」、「今こそ民主主義国による新たな同盟を構築する時だ。自由世界が変わらなければ、中国共産党が確実に我々を変える」、「中国共産党とは相容れないダイナミックで自由を愛する中国の人々を巻き込み、力を与えなければならない」といった内容を、ポンペオ国務長官は述べている。

つまり、自由主義国を中心とする世界的な連携だけでなく、中国共産党体制を倒そうとする中国の人たちとの連携も頭に入れた上で、中国共産党体制を潰していく姿勢を明確にしたわけだ。

これは中国共産党へのアメリカの宣戦布告のようなものである。

アメリカは中国共産党幹部の在米資産の凍結も、いつでも始められるように準備している。

中国の体制内部での動揺が広がっているのは間違いない。

現在の共産党指導部と引退した長老たちが集まる北戴河会議の直前にこのような演説を行われたのも興味深い。

北戴河会議で習近平下ろしが進むのを狙ったのだろうか。

ともあれ、アメリカがもはや親中姿勢を許さない態度を明確にしたことを、軽く扱ってはならない。

日本の政財界はこの重みをまじめに受け取るべきである。
 
 

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ネタ元のアメリカ国務省のページに掲載されたポンペオ国務長官の演説
https://www.state.gov/communist-china-and-the-free-worlds-future/
Bisiness Insiderからの引用画像(米中対立)
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/07/22/shutterstock_1158237289-w640.jpg
サウスチャイナ・モーニング・ポストからの引用画像(トランプと習近平)
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Wccftechからの引用画像(崩れ行く中国)
https://cdn.wccftech.com/wp-content/uploads/2020/02/china-bad-corporate-debt-level-risk-economic-undertainty.jpg
CBC.caからの引用画像(ポンペオ国務長官)
https://thumbnails.cbc.ca/maven_legacy/thumbnails/32/727/STILL_Pompeo.jpg

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