中国の北京大学医学部で伝染病学の博士号を取得し、現在スイスのバイオテクノロジーの会社で働く董宇紅氏は、新型コロナウイルスが人工的に作られた痕跡があると指摘した。
彼女が指摘している部分を、わかりやすくまとめたつもりだが、文系の私の理解では間違っているところもあるかもしれない。
専門の方には、そういう点についてご指摘いただきたい。
ともあれ、彼女の論の概略は以下だ。
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今回の新型コロナウイルスのゲノム配列情報を見ると、2種類のコウモリ由来のコロナウイルスと非常に似ているが、大きく違っている点もある。
それは、ウイルスの表面部分に突き出ているスパイクタンパク質についてだ。
新型コロナウイルスのスパイクタンパク質と同種類のコロナウイルスのスパイクタンパク質の類似性は70%しかなく、これは通常では考えられない。
自然界にもいろんなコロナウイルスがあるが、近接するものを比較すれば、もっと類似部分が多いのが普通だ。
また、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の中間配列についても困惑している。
ウイルスが互いに交わるような形で、一部が入れ替わることは自然界ではありうるが、新型コロナウイルス特有の中間配列については、すべてのウイルスのデータベースと照合しても、同じものが見つからなかった。
つまり、ウイルス同士が何らかのきっかけで交わって、一部の遺伝子が入れ替わったものだとは、考えにくいパターンになっている。
非常に不思議なのは、タンパク質は3次元の立体構造をしているので、普通はその一部のタンパク質が入れ替わるだけでも、外形に変化が現れ、変異前には感染できた細胞に感染できなくなるというのが普通の話だ。
だが、このウイルスではそうした外見上の変化がないようで、感染する細胞との結合性に変化が生まれていないのだ。
なお、このウイルスの持つ4箇所のアミノ酸配列が替えられている(したがってアミノ酸が合成してできるタンパク質も変化している)ことは、インド工科大学のプラダン教授らが執筆した論文でも、中国科学院パスツール研究所の崔傑氏が書いたものでも指摘されており、どちらの論文も新型コロナウイルスが人為的に合成されたものであることを示唆している。
アメリカの生物遺伝学の専門家であるウェイラー博士もこのウイルスのタンパク質を作るゲノム配列だとウイルス由来のゲノム配列には該当するものがないことに気づいた。
そこで博士は非ウイルス由来のゲノム配列とも比べてみた。
その結果、SARSウイルスの再集合に必要なpShuttle-SNと呼ばれる特異な遺伝子配列に非常に近いことがわかった。
ここで言うShuttle(シャトル)とは、シャトルバスの「シャトル」と類似していて、「運ぶ」イメージだ。
つまり、外部の遺伝子を内部の遺伝子の中に運び込む役割を果たす。
pShuttle-SNは、一般には人工的な遺伝子組み換えの時に使うものであり、これが遺伝子の中にあるというのは、このウイルスが人工的である痕跡だとみなされるものだ。
こうしたことから、ウェイラー博士は90%~95%の確率でラボ・イベント(lab event)によって引き起こされた、つまり実験室で人為的に作られたものだという結論を導いた。
ウェイラー博士は生物兵器説には疑問を持ちながらも、新型コロナウイルスはSARSワクチンの研究と関係があるのではないかとの仮説を立てている。
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董宇紅氏は、この他にも、このウイルスについて述べている。
よければ、私が参照したリンク元の情報もたどって、全文をよく読んでもらいたい。
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