新型コロナウイルスで感染の鍵となる分子の立体構造が、SARSウイルスのものと比べ、感染の標的となる人体内の分子に10~20倍くっつきやすいことが判明した。
米テキサス大学と米国立衛生研究所からなるチームが見つけ、米科学誌サイエンス電子版に発表した。
ウイルスの表面から突起状に突き出ている「スパイクタンパク質」を安定化させた試料を作成し、そのタンパク質分子の立体構造を極低温電子顕微鏡で詳しく観察した結果だそうだ。
安定化した試料を作るのに、SARSやMERSの研究が役に立ったらしい。
くっつきやすさを数値としてどう計算するのかは、文系の私にはさっぱりわからないが、新型コロナウイルスの感染力の強さが並ではないことには、警戒心を持った方がいいだろう。
当初「人から人への感染は限定的」みたいな話があったはずだが、あれはなんだったのだろう。
一方、大いに希望をもたせる部分もある。
このスパイクタンパク質が、いわゆる「抗原」にあたるもので、これに対する「抗体」を作り出す人間の免疫の仕組みを利用することで、免疫を事前に作り出せるという。
米国立衛生研究所では、このスパイクタンパク質をワクチン候補としてすでに実験に入っているそうだ。
研究チームはこのスパイクタンパク質の分子構造の3Dマップを、世界各地の共同研究者らに送付する予定だ。
抗ウイルス剤の開発に役立つことを期待したい。
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