ドイツ銀行は4月末に償還可能になる偶発転換社債(CoCo債)の返済オプションを行使しない方針を示した。
これを「いよいよドイツ銀行がデフォルトした」と大騒ぎする向きがあるが、それは正しい理解とは言えない。
詳しい仕組みは抜きにして、ポイントだけ理解してもらいたい。
偶発転換社債は「社債」なので、満期が到来すると返済しないといけなくなるが、満期前であれば返済義務はない。
ただ、満期前でもドイツ銀行の考え次第で途中で繰り上げ返済してもいい日が定期的に設定されている。
ドイツ銀行の場合には、これが4月末になっている。
大抵の場合は、初回の設定日で繰り上げ返済するのが通例だったのだが、ドイツ銀行は今回はこれを選ばなかった。
つまり、これまで通り「社債」としてそのまま維持することにしたという、ただそれだけの話だ。
もちろん繰り上げ返済をしなかったのは、ドイツ銀行の財務状態が思わしくないということを反映しているとは言えるが、支払い義務のあるものが期日に合わせて支払えなくなったというデフォルトとは全く違う。
随分とざっくりとした説明で、金融機関にお勤めの方からはお叱りをもらいそうだが、簡単に言えばそういう話だと思ってもらえればいい。
危険信号の1つだと受け取るのは構わないが、勘違いはしないでもらいたい。
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ネタ元のロイターの記事
https://jp.reuters.com/article/deutsche-bank-bonds-idJPKBN20Z050
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