経済

HSBC銀行に「国家安全法」への支持を脅す! 中国政府!(朝香 豊)


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

香港ドルは、中国銀行、スタンダード・チャータード銀行、香港上海銀行(HSBC)の3つの市中銀行が発券銀行となっている。

このうち、HSBCを狙い撃ちする形で、中国政府から「国家安全法」への支持をせよとの脅しが行われている。

HSBCは「香港上海銀行」という名前ではあるが、イギリスの大銀行で、植民地時代から香港ドルの発券銀行の地位を保っており、それによって大きな利益を得てきた。

前香港行政長官の梁振英氏は、「どっちの側につくのが賢いかを(香港でビジネスを行う)イギリス企業にわからせるために、香港政府や香港企業などが(「国家安全法」への支持を未だに示さない)HSBCに不利益をもたらす行動を取るように求めた。

梁振英氏は、HSBCの利益が主として中国と香港からもたらされているのだから、中国の主権や尊厳を傷つけたり、中国国民の感情を害するようなことを西側諸国に追随して行ったら利益が上がらなくなるぞと警告した。

梁振英前香港行政長官

中国商務省の国際貿易経済協力アカデミーの研究員のMei Xinyu氏も、HSBCが中国や香港でこれまで通りのビジネスを続けたいなら、中国の法律に従って公衆の信頼を取り戻す必要があり、「国家安全法」への態度を明らかにしなければならないと述べた。

梁振英氏やMei Xinyu氏の発言は、HSBCに対する明白な脅しだ。

ちなみに、ファーウェイの最高財務責任者である孟晩舟氏がカナダで拘束された事件は、HSBCでの不正送金が摘発されたものだった。

また、香港の民主化運動を支援する寄付を集める手段として利用されたHSBCの口座は、香港政府の凍結命令を受けた際に、凍結前に資金の引き出しを先に行わせたとされる。

この点で、HSBCは香港の民主化運動を支援している側だと中国政府から睨まれてきた。

HSBCは存続の危機に陥っている。

そしてこれは香港で利益を上げてきた多くのイギリス企業の立場を象徴している。

こういう人質(企業質?)は、今のイギリス政府の苦悩ともつながっている。

 

もしよければ、無料のメルマガの登録もお願いしたい。(このブログ記事の下↓に登録フォームあり)

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

ネタ元のGlobal Times(環球時報)の記事
https://www.globaltimes.cn/content/1190209.shtml
画像はWikimediaから
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/78/Leung_Chun-ying_at_2013_Policy_Address_03_%28cropped%29.jpg

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. 朝鮮半島の南北問題が駄目になっているのは米韓同盟があるせいだ」と韓国政府が発言!…
  2. NHKの「家族や友人などのレンタルサービス」のやらせ番組、ようやくBPO審議入り…
  3. パイプラインへのサイバー攻撃で、アメリカ東部は大混乱! 黒幕は本当にロシアか?(…
  4. 人民元のデジタル通貨化に秘められた野望を見逃すな!
  5. やはり感染者の実数は中国政府の公式発表の100倍程度で考えるべき!(朝香 豊)

関連記事

  1. 安全保障

    中国の高圧的外交に結束して対抗しよう! トルドー首相の正論!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!カナ…

  2. 経済

    ビジネスマンは意外と脱中国化に賛成している! 日経新聞のアンケート結果!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!日経…

  3. 安全保障

    台湾のワクチン購入が突然白紙に! 背後に中国の影!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!台湾…

  4. 安全保障

    台湾の国防能力の大幅強化! 米、台湾への1900億円の武器売却!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!アメ…

  5. 人権・民主主義

    習近平思想の学習が、中国中の宗教コミュニティで義務化へ!(朝香 豊)

    中国中の宗教コミュニティで習近平思想の学習が義務化されつつある…

  6. 中国

    習近平を皮肉ったジョークがニューズウィークに登場! (朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!習近…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 安全保障

    さらに危険性を増した香港国家安全法! 令状なし捜査も可能に! (朝香 豊)
  2. 未分類

    落胆の人事! 岸田新体制!(朝香 豊)
  3. 人権・民主主義

    北京大学との共同学位プログラム計画を否決! コーネル大学教授会!(朝香 豊)
  4. 未分類

    日本の緊急の課題!少子化対策と地球寒冷化への備え(松尾 利昭)
  5. 経済

    インテルが韓国などの半導体メーカーを駆逐するか? (朝香 豊)
PAGE TOP