道理

医学雑誌「ランセット」は親中国! 「中国に感謝せよ」だって!(朝香 豊)


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「ランセット」は歴史も権威もある医学雑誌だが、イデオロギー的に偏っているのではないかという疑惑を、Taiwan Newsが報じた。

25年にわたってランセットの編集長をしているホートン氏がCNNに登場し、世界に警告してくれた中国の科学者たちに我々は感謝すべきだと述べ、こうした声をきちんと聞かなかったとして西側の民主主義国を批判したのである。

ランセットのホートン編集長

確かに中国の科学者たちは多くの情報発信をしていたし、ランセットに掲載された論文も多い。

しかしそういった論文は、中国共産党のフィルターがかかった上でしか公表できなかったことを忘れるべきではない。

そもそもホートン氏は、中国共産党そのものについても、自己の都合よく話を改変するようなことはできなかっただろうと述べている。

言わずもがなのことだろうが、中国共産党は人から人への感染を隠蔽し、医療関係者の口封じを行い、証拠を破壊してきた。

正しい情報を流さないことで感染を広げ、多くの人の命も奪ってきた。

口封じをされ、亡くなった李文亮医師

こうした事実について、ランセットという権威ある学術誌の編集長が無視をするところに、事態の深刻さがある。

Taiwan Newsはホートン氏がこのような発言を行ったことについて、1つはホートン氏がコロナに関する書籍を近々出版する予定であることが絡んでいるだろうと推測している。

ただ、もう一方でランセット自身の問題点もあるとしている。

ランセットの編集拠点はロンドン、ニューヨークに加えて北京にも置かれている。

広大な人口を擁する中国は、ランセットの販売にも重要な影響を与えている。

アメリカの人口が3億、EUの人口が5億であるのに対して、中国の人口が14億あり、さらに中国政府は西側政府と違って怖い存在であるから、その意向を忖度するかしないかによる影響がもろに響く構造になっているということだろう。

圧倒的に大きい中国の人口

こうした話はランセットに限った話では当然ない。

そもそも、学術界・教育界は全世界的に見ても左翼・リベラル的思想が強いところでもある。

資本主義政府に対する根強い不信感を持つ一方で、資本主義政府に対抗する勢力には批判が緩くなるという性質を持ちがちだ。

したがって、問題はランセットだけの話ではない。

左翼・リベラルとの長い戦いはを、私たちは覚悟しなければならないだろう。
 
 

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