世界中にあるカナダ大使館・領事館などに納入されるセキュリティ設備の入札に中国の国有企業である「ニュークテック社」(同方威視)が参加し、落札していたことがわかり、問題視されている。
同社は胡錦濤元総書記の息子が設立した企業で、空港セキュリティ業界の「ファーウェイ」とも呼ばれている。
カナダでの報道では、ニュークテック社は最低額を提示して落札したとされていたが、最低入札額でもなかったことも判明した。
ニュークテック社の入札額は総額680万ドルで、カナダ企業のKprime Technologiesの入札額の540万ドルより25%ほど高い。
さらにニュークテック社は、カナダ国境サービス庁の設備導入でも650万ドルの契約を締結していることもわかった。
ニュークテック社に対してカナダ政府が甘い対応を取ってしまったのは、政府内部に内通者がいるということだろう。
さて、ニュークテック社というと、台湾の桃園国際空港で使用されるX線検査装置の調達でも不正が見つかっている。
台湾では中国製品は入札に参加できない規則があり、入札段階では日本製の装置を納入するという話だった。
実際に納入されると受け入れ段階でトラブルがあり、機械を分解してみると「日本製」と印字されてはいた。
だが、この印字は中国大陸でのみ使われ、日本では使われていない「簡体字」であり、型番をネットで検索すると中国のものであることも判明した。
入札に関わった台湾航警局の職員がニュークテック社のハニートラップに引っかかり、さらに1100万円ほどのキックバックも受けていたこともわかった。
カナダ政府は、ニュークテック社についての調査を開始した。
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ネタ元の大紀元時報の記事
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