北京五輪のスピードスケート男子500メートルで、日本選手がいる最終2つの組(14組、15組)で1度目のスタートが相次いでフライング判定となった。だが直後に流れたスロー再生映像を見れば、ピストルが鳴ってから選手が反応していたことは明らかであり、フライングがあったとは到底考えられない。金メダル候補だった新浜立也はこのフライング判定で調子を崩し、まさかの20位に沈んだ。
フライングにはならなかったものの、13組で滑走した村上右磨も「構えてから鳴るまでが少し長く、待たされる感じだった。フライングなのかなと思ったけど、鳴ったので出た」として、スターターの動きに違和感を感じていたことを口にしている。
不利な状況に陥っても、気持ちを切り替えて結果を出すのが選手に求められる力だとも言えるかもしれないが、オリンピック選手とはいえ人間である。理想通りに感情を完璧にコントロールすることなど普通はできないだろう。
私自身は動画で確認はしていないが、優勝した中国人選手は見た目からしてフライング気味だったにも関わらず、そのまま滑走することができたという声がある。
疑惑のジャッジについて問われた日本選手団の伊東秀仁団長は、「それは、スターターが判断することなので、残念ながら私にコメントできることではありません。選手からも、何も(意見は)出ていません。それは結果論なので。森重選手は見事に銅メダルを取りましたし、新浜選手が(2回目の)スタートは自分のミスなので。それはしょうがないと思う」と語った。
こうした「ことを荒らげない」やり方はいかにも日本的であるが、競技の根幹を決定するルールの公平性に疑義が出ているのを放置するのが正しいあり方なのか。
このことを正当化する論理として、伊東団長は「選手の(心の)ケアが最優先」だとの考えを披露した。疑惑の判定について抗議することよりも、選手の心のケアの方が大切だという考えである。一見もっともな話にも聞こえるが、だが疑惑の判定について抗議することと選手の心のケアをすることは対立する概念ではないはずだ。選手の心のケアを最優先するならなおさら、声を上げられない選手に代わって体を張った動きを示すべきではないのか。それこそが選手の心のケアに大きく貢献することではないのか。
これらの動画をスローモーションできちんと比較して、スタート位置につかせてからピストルが鳴るまでの時間と、ピストルが鳴ってから選手の動き出しが確認されるまでの時間を厳密に計測して示すべきである。1人だけの確認では客観性が保てないというのであれば、5カ国くらいから1人ずつ参加してもらって別々に計測し、客観的な数値として確定することである。そのうえで各組のスタートが公平になされているか、フライングの判定が公平性に基づいて行われていたかを明確にすることである。そしてそれを広く公表して、世界中がその事実を確認することもやるべきである。
おかしなやり方を変えるために国際世論を味方につけ、今後こうした不条理で選手が泣くことがないようにしていくべきではないのか。その上で、なぜ見た目の動き出しとスターターの判断に大きな違いがあるのかを問うべきである。
伊東団長はスキーのジャンプ混合団体でスーツ規定違反で高梨沙羅が失格となったについても国際スキー連盟に抗議しない考えを明らかにした。
高梨沙羅は防寒用に履いていたスパッツを脱ぐように求められての計測をされたが、それは今までの競技では一度もなかったことだ。ここまでおかしなことをされても抗議をしないというのはありえない。
我々が追求すべきは、結果を変えることであり、不当なことで苦しんだ選手を救うことである。
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読売新聞の記事
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スポーツ報知の記事
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スピードスケートの画像
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