イランが核合意で禁じられた地下核施設でのウラン濃縮に着手し、核合意の履行状況を監視するIAEA査察官を一時拘束することまで行った。
これに対しては、アメリカはもちろん、これまでイラン寄りの姿勢を見せてきた欧州も反発している。
例えばフランスのマクロン大統領は、「イランは初めて、核合意離脱の意思を明確かつ乱暴な形で示した。根本的な変化だ」と、強く不快感を表明した。
マクロン大統領はイランに対して9月に150億ドル(約1兆6千億円)相当の金融支援を提示した他、アメリカとイランの首脳会談も模索するなど、事態収拾に努力してきた。それだけにこうした努力を無にするようなイランの動きには、怒りを禁じえないのであろう。
今のところイランは、原発燃料並みの4.5%の濃縮にとどめ、核兵器級の90%濃縮が容易になる20%濃縮には手を出していない模様だ。
アメリカが中国への対処を優先して中東から手を引く姿勢をはっきりさせてきたために、強気に出ても大丈夫だと踏んだのだろうか。あるいはサウジアラビア攻撃を行っても反撃を受けなかったから、「平気」だと思ったのだろうか。
この段階で踏みとどまればまだよいかもしれないが、核合意をないがしろにする行動をイランが続けるとすれば、欧州を完全にアメリカ側に回すことになるだろう。
それがイランにとって好ましいとは思えない。
今後のイランの動きから目が離せない。
これの元ネタとなる産経新聞の記事https://www.sankei.com/world/news/191107/wor1911070017-n1.html
※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。
無料メルマガ
最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!