中国国家監察委員会は、新型コロナウイルスへの警鐘を早期に鳴らした李文亮医師を地元の公安当局が拘束し、処分したことについて、「法執行の手続きが規範に沿っておらず不当」だとする調査報告書を公表した。
同委員会は李医師がSNS上に投稿した内容について、「公共秩序を乱す意図はなかった」と認めた。
公安当局は、李医師に対する処分を撤回し、李医師の家族に対して謝罪を表明した。
李医師は、同僚医師から送られてきた患者の診察結果の写真を、SNS上のグループチャットに転載し、7人がSARSだと診断されたと書き込んだ。
このグループチャットは、李医師の医学部時代の仲間で作られているもので、診察の際に防護服を着るなどの対応を求めた。
李医師は2月6日に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。
李医師が亡くなったこともあって、中国の情報統制のあり方への批判が中国国内で急激に高まっている。
共産党中央宣伝部は、新型コロナウイルスと戦う共産党や習近平主席を称える書籍『大国戦“疫”』を作成し、大々的な宣伝を行ったが、これに対する反発がSNS上で高まりすぎて、結局販売中止に追い込まれる事態に至った。
武漢市党委書記の王忠林氏が、新型コロナウイルスに関連して、「市民を教育し、総書記や党の恩に感謝させなければならない」と発言したことが報じられると、これに対しても大々的な非難がSNS上で湧き上がった。
この結果、この王忠林氏の発言記事が一斉に削除されるに至った。
今や中国共産党の一方的な言論統制に、中国国民は黙っていなくなり、強烈な反撃を食らわせることで、逆に共産党の側が方針変更を余儀なくされているのだ。
今回の李医師への処分撤回は、こうした一連の動きを反映したものだ。
習近平体制を終焉させないと、中国共産党は生き残ることができなくなっている。
習近平総書記が解任されることになる予兆として、この事件を捉えたい。
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