中国の経済統計が信用できないことは割と知られるようになってきたが、なんと人口統計まであてにならないことが暴露された。
インドを代表する経済学者のメタ氏が突き止めた。
メタ氏は男女の出生性比にまず着目した。
1982年の中国の出生性比は108であった。すなわち、女子が100人に対して男子が108人生まれるような比率であった。
その後一人っ子政策が強化されるに従って、跡継ぎとなる男子を求める傾向が強いことから、出生性比は110〜120になるようになった。2009年には121というピークに達したはずである。
にもかかわらず、現在の中国の公式統計ではあらゆる年齢層で人口の性比は104から106の間におさまっている。
つまり、男子の方が1割〜2割多く生まれたはずの年齢層でも、男子は4%〜6%しか多くないということになっている。
メタ氏はさらに、過去の人口統計と現在の人口統計を見比べて、不思議なことが起こっていることにも気がついた。
一例をあげよう。
2000年の中国の国勢調査のデータでは、5~10歳までの人口が9015万人となっていた。
このときの5~10歳までの人口は、2015年の国勢調査のデータでは20~25歳になっているはずだ。
もっとも15年の間には不幸にも命を落としている人もいるはずだから、9015万人よりも人口は微減しているのが正常な姿だ。
だが、2015年の国勢調査のデータでは1億31万人となっていて、なぜか同年代の人口が1000万人以上増えているのである。
そして現在確認できる最新データによると、この世代の人口はさらに増えて1億1380万人となっている。
つまり、20年間で2300万人以上増えたことになるわけだ。
こうした「上方修正」は他の年齢層でも行われており、すべて合わせると1億人以上になる。
こうしたことから考えれば、これまで中国の人口減少は2028年から始まると言われていたが、ひょっとしたらすでに始まっているのではないだろうか。
さて、なぜ中国はこのような改竄をおこなうのだろうか。
「人口が減少する国」→「マーケットが縮んでいく国」「勢いを失った国」というイメージを持たれるのをなるべく遅くしたいという意図があるのだろうか。
それとも、世界一人口が多い国がすでにインドになっていることがわかると、人々の関心が中国からインドへと向かってしまうのを恐れているのだろうか。
恐らくはその両方ともを意識しているのであろう。
ちなみにインドの人口はすでに13.5億人を超えていて、公式には中国との人口差は5000万人を切っているとされていた。
だが、中国が人口統計で1億人を超えるゲタを履かせているとすれば、すでに世界で最大の人口を持つ国はインドだということになる。
いやはや、なかなか興味深い話である。
もしよければ、無料のメルマガの登録もお願いしたい。(このブログ記事の下↓に登録フォームあり)
※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。
ネタ元の大紀元時報の記事
https://www.epochtimes.jp/p/2020/09/62131.html
「長期投資で資産運用にチャレンジ!」ブログからの引用画像(中国の人口ピラミッド)
https://plaza.rakuten.co.jp/img/user/36/58/7133658/27.png
Times of India からの引用画像(メタ氏)
https://timesofindia.indiatimes.com/thumb/msid-76426101,width-1200,height-900,resizemode-4/.jpg
毎日新聞からの引用画像(中国の出生性比)
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2016/03/21/20160321dd0phj000026000p/8.jpg?1
無料メルマガ
最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!