スペインの最高裁は、かつての反共の闘志で1975年に亡くなったフランコ総統の墓を掘り返し、その遺体を国の慰霊施設から公共墓地へ移すことを認める判決を言い渡した。
左派のサンチェス政権が、戦後もずっと独裁を敷いてきたフランコ総統に対する憎悪をむき出しにして、フランコ総統の墓の移転を優先課題として設定し、閣議決定していた。
これに対して遺族が異論を唱えて裁判に訴えていたが、スペインの最高裁は遺族の訴えを棄却した。
スペイン政治を詳しく知っているわけではないから、軽々に論じるべきではないのだろうが、死後50年近くも経ってからこういうことが行われることには違和感を感じる。
日本人的に過ぎるのかもしれないが、死者にはそれなりの尊厳を与えるべきだとの思いを持ってしまう。
共産勢力への警戒を解かなかったフランコ総統の判断にも、一定の合理性はあったと思う。
サンチェス首相はツイッターで「きょうはスペインの民主主義にとって素晴らしい勝利の日だ」と投稿したそうだが、こういうことに執念を燃やすことには党派臭の強い違和感を、自分としては感じざるをえない。
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