キャセイ航空では、社員の一部が香港デモに参加したが、これに対する中国の締め付けが激しい。
8月9日にデモに関わった社員が中国本土での運行に携わることを中国政府は禁じたが、それ以来説明のないままキャセイの搭乗員リストがまるまる拒否される事例がたびたび発生している。
キャセイとしては急遽人員のやりくりに追われることになり、中国政府から拒否される人員が誰かを確認するために、SNSでの社員の発言の確認を行わざるをえなくなった。
中国国内に着陸したときに、中国政府による機内への立ち入り検査も急増している。こうした検査は本来、飛行機の安全性を確認するために行われるはずのものだが、キャセイの場合には搭乗員のスマホに反中的な写真やメッセージがないかなども調べられている。
中国国旗とともに搭乗員を撮影した写真を撮って提出するように入国管理局が求めることもある。キャセイは置かれている立場から、これを拒否できる状況にはない。
また中国当局は、外装の汚れなど細かな問題を「落ち度」として指摘し、こうした減点が累積すると、航空会社としてのレベルを引き下げ、キャセイの運行数を減らす材料に使おうとしていると見られている。
デモに参加したことで中国路線への乗務が認められないと、中国便が主力のキャセイではキャリアがストップしてしまうことになる。この結果、パイロット8人、キャビンアテンダント18人など計30人がキャセイを去ることになった。
中国の国有企業の中には、社員にキャセイを利用しないように求めているところもある。中国国内のメディア報道もキャセイ叩きとなっており、中国国内のSNSでもキャセイを攻撃する内容が流されている。
キャセイ航空は大変な経営危機に陥っている。
ソースとなった大紀元時報の記事https://www.epochtimes.jp/p/2019/10/47921.html
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