欧州中央銀行のドラギ総裁は、MMTのような新しい考えを検討すべきだとし、これまで否定されることの多かった政府主導の積極的な財政政策の検討を促す発言をおこなった。
伝統的に中央銀行は市中銀行を相手にするだけで、政府や民間に直接関わるようなことはしてこなかったが、この点での修正があってよいとする、かなり思い切った踏み込みを行った。
どこにどのくらいの資金を回していくべきかという具体的な内容は、金融当局の仕事というよりも財政当局の仕事だということを示した。
ドラギ総裁が従来路線を抜本修正する発言を行ったのは、マイナス金利政策を深堀りしても実体経済を引き上げる力がなかなか出てこないという現実から逃れられなかったからだと思われる。
ヨーロッパでは、あの破綻国家ギリシャの短期国債でさえマイナス金利になっているのが実際だ。
今後EUでは、緊縮財政を各国に求める従来の路線から脱却し、積極財政を前提としながら、認められる財政政策のあり方についてのコンセンサス作りに議論が移っていくものと思われる。
ソースとなったブルームバーグの記事https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-09-23/draghi-says-ecb-should-examine-new-ideas-like-mmt
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