内海聡医師が書いた「医師が教える新型コロナワクチンの正体」に対するアマゾンの対応が物議を醸した。
同書はアマゾン1位を取得した後に、「内容がデタラメすぎる」とのクレームが殺到し、一旦はアマゾンでの取扱いから外された。「Amazonが不適切または不快であると判断するコンテンツ」に該当するとされたためだ。その後版元がこの処置に抗議し、その結果再びアマゾンでの取り扱いが始まった。
この本のことについて、7月1日朝のNHKラジオにバズフィードニュースジャパンの副編集長の神庭亮介氏が登場し、こうしたデタラメな書籍を自由に販売することを問題視する発言を行っていた。
神庭氏は販売差し止めができないなら、せめて同書について「医療」といったカテゴリーに分類せずに、「陰謀論」などのカテゴリーを作ってそこに分類すべきではないかといったことも話していた。
私の立ち位置は「ワクチン反否定派」で、世の中で出回っている反ワクチンの論調の大半は間違っているという立場だ。「反否定派」というのはわかりにくいかもしれないが、積極肯定はしないけれども、否定論には賛同できないという考えである。したがって、私は同書を読んでいるわけではないが、恐らくはかなり問題のある書籍ではないかと考えていることは、正直に述べておく。
それでも神庭氏の議論はあまりにも危険である。世の中に「正しい」情報だけが流通すればよく、「間違った」情報は排除すべきだという考えだからである。
神庭氏は「第三者機関」の「ファクトチェック」に基いて、すでに様々なことが行われていることを例示していた。例えば「ファクトチェック」側が「間違っている」と判断した情報については、Googleの検索ランキングの上位に表示されないようにしているなどだ。
だが、「第三者機関」の「ファクトチェック」にどれほどの客観性と信頼性があるのだろうか。例えば、1年前にウイルスの研究所起源説は「ファクトチェック」によって「フェイク」認定されていた。研究所起源説が大いにありうる説として紹介していた人たちには、SNSでの投稿が削除されたり、アカウントが停止になったりするケースが相次いだ。さらにはアカウントが完全削除されたりすることまで起きた。私も投稿の削除や非表示の被害を受けた。
言っておくが、1年前であっても研究所起源説には十分な根拠があった。今回のウイルスに最も近いものがコウモリのウイルスであることは分かっているが、コウモリのコロナウイルスには存在しない「フーリン配列」がこのウイルスはなぜか出現していることは指摘されていた。「フーリン配列」があることによって、ヒト細胞との結びつきやすさが大きく変化するのである。また、ヒト細胞の持つACE2受容体とコロナウイルスのスパイクタンパク質が結びつくにはスパイクタンパク質の5箇所がポイントになることがわかっている。コウモリのコロナウイルスにはこのうち1箇所しか結びつくポイントはないのに、今回のウイルスにはなぜか5箇所全てが結びつくようになっていたのである。
コウモリのコロナウイルスからこうした変異が自然現象として生じることはおよそ考えられず、人為的改変が疑われるのは当然だった。だが、「ファクトチェック」は研究所起源説を「フェイク」認定し、その結果、研究所起源説を唱える人たちはSNSから排除され、こうした見解はGoogle検索でも上位にヒットしないようにさせられていた。
「正しい考え」を勝手に設定し、「間違った考え」を排除しようとすれば、同様の問題が絶えず発生することになる。だから発想を完全に転換しなければならない。
メディアに真に求められるのは、様々な考えについて、色をつけずに平等に紹介することである。マスコミが「正しい考え」のみを人々に植え付けよう、「間違った考え」を排除しようとするのは、全体主義ではないか。雑多な見解が紹介される中で、人々が情報リテラシーを向上させられるとすれば、それが最も望ましいあり方になるのではないか。
自分が考えている「正しい考え」を人々に広めるのが「正義」だと勘違いするのはやめにしてもらいたいものである。
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