日本では安倍政権が、先日発表した緊急経済対策で、サプライチェーンの中国からの組み換えを方針として打ち出した。
工場建設や設備導入費用のうち、中小企業には3分の2、大企業には2分の1を補助する方針だ。
この点で先日発表された経済対策を評価する向きもあるし、私も全く評価しないわけではない。
だが、国内移転についての予算はわずか2200億円で、ASEAN諸国などへの移転については235億円にすぎない。
これはあまりにもショボすぎだろう。
今回のコロナウイルスのショックによって、このままでは国内設備投資が20兆円以上減るのは確実だ。
2200億円でこの20兆円に及ぶであろう設備投資の激減を補う力があるかどうかを考えてもらいたい。
設備投資関連企業の経済環境は本当に厳しい。
例えば、3月の工作機械の受注(速報値)は、前年同月比で40.8%減だ。
こういう穴を本気で埋めていかないといけないと思った時に、国内移転の予算が2200億円でいいはずがないだろう。
ちなみに、巨大工場1つで2000億円くらいかかるケースも普通によくある。
アマゾン1社の日本への投資額だって、年間で3000億円以上あるのだ。
これと比べた時に、2200億円という補助金がいかにショボいかは明らかだろう。
今死にかけている日本の企業や個人を本気で助けるという意気込みがないのが、こういうあまりにショボい数字に表れていると、私には思えてしまう。
自民党の保守派の声に配慮したのだろうが、中国からのサプライチェーンの組み換えを本気で進めるつもりがないことも透けて見える。
だから今回の経済対策には失望したし、怒りを感じているわけだ。
日本政府には大胆な方針転換を望む次第だ。
※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。
無料メルマガ
最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!