東日本大震災が発生して今日(2021年3月11日)でちょうど10年になることから、各地で様々なイベントが行われた。
永田町の憲政記念館では「原発ゼロ・自然エネルギー100世界会議」が開かれ、日本の元首相5人が様々な形でこのイベントに参加した。
細川護熙元首相はビデオメッセージを寄せ、「汚染水は完全にコントロールされているという無責任な指導者の発言で、復興五輪とは名ばかりのイベントをコロナが収束されていない中で開催する意味はあるのか。我々は原発という不条理と闘わなければいけない」と切り出した。
細川氏の言い方だと汚染水のコントロールができていないことが前提だが、福島産の魚介類の放射能測定ではほぼ全てについて検出限界以下=事実上のゼロとなっており、コントロールが十分にできているのは認めるべきではないか。政府が嘘をついているなどと言う人もいるのだが、国連食糧農業機関(FAO)も国際原子力機関(IAEA)もこれまで、日本産食品の放射性物質汚染の監視および課題への対応は適切であることを何度も認めている。FAOのグスタフソン事務局次長は、日本が実施している食品の放射性物質汚染のモニタリング検査について「完全に信頼できる」と強調している。
福島第一原発で生じる汚染水については、放射性物質を取り除くALPSにより、トリチウム(三重水素)以外の放射性物質はほぼゼロに近い水準にまで引き下げられている。国際原子力機関(IAEA)も日本政府から独立した調査を行い、福島第一原発の周辺海域の放射性物質の濃度が、世界保健機関(WHO)の飲料水ガイドラインの範囲内にあると認めている。
トリチウムが残るのが問題だと騒ぐ人がいるが、韓国の主要原発である月城原発が1年間に放出するトリチウムの量が約17兆ベクレルであるのに対して、福島第一原発から排出されるトリチウムの量はその130分の1に当たる、年間約1300億ベクレルにとどまることを知っているのだろうか。なお、同じベクレル値であれば、トリチウムには人体に対する影響は放射性セシウムの1/300から1/1000しかないことも知っておくべきだ。トリチウムを含んだ処理水の放出計画はあるが、これにしても飲用水に適する濃度にまで希釈した上で海洋放出し、広大な海の中でさらに希釈されるのであり、全く問題が生じようがない。こうしたことすら細川氏は全く知らないのだろう。
原発を過剰に恐れるのは原発に関わる技術の進歩を全く見ていないと言わざるをえない。大型の冷却施設の必要がなく、絶対にメルトダウンしない原発さえ、現在は開発されている。こうした原発をめぐる最新の情報も知らないのだろう。
村山富市元首相もこうした原発の基本知識を欠いているのだろう。「日本はいまだに脱原発を決断せずにいる。元総理として、そのような日本の姿を深く憂慮する」との文面を、同会議に寄せた。
小泉純一郎元首相、菅直人元首相、鳩山由紀夫元首相も同じである。この3人は憲政記念館に集まった。
菅氏が自然エネルギー推進を訴え、鳩山氏は「小泉総理にはもう一肌脱いで頂き、政治の世界に戻って、脱原発で政党をつくってもらいたい」と呼びかけ、3人は握手をして撮影に臨んだ。この時に菅氏は「結党会見みたいだな」と笑っていた。元首相の老害5人組による「脱原発・自然エネルギー新党」が作られようとしているのだろうか。
老人になったら政党を作ってはならないとは思わないが、原発についての反対を口にする前に、原発についての正しい知識を身に着けてもらいたいものだ。
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