ジョージ・フロイド氏が亡くなった件で、全米中が揺れている。
こんな中で、「反人種差別主義」の「教育者」であるティム・ワイズ氏がCNNの番組に登場して、「黒人の子どもたちが無邪気に幼児期をすごすことが許されていないなら、白人の子どもたちも無邪気に幼児期を過ごす価値はない」と述べた。
ワイズ氏は、6年前に白人警官に銃で撃たれて亡くなった12才のタミル・ライス君の例を取りながら、この持論を述べたのだが、ここに自分は激しい違和感を感じる。
ライス君が無邪気に遊んでいたかのようにワイズ氏は述べているが、ライス君は模造品だったとはいえ、銃を人に向けていたのであり、そのことを通報されて警官が現場に急行して事件が起こったというのが経緯だからだ。
警官が「手を上げろ」と言ったのに対して、ライス君は腰の「拳銃」に手を回したために、その場で撃たれることになった。
通報時に「銃は模造品だと思う」と電話で告げられていたのに、なんですぐさま撃ったのだと、非難の大合唱が起こったわけだが、警官の側からすれば銃が本物かもしれないという恐怖を感じていたとしても、決しておかしいことではないだろう。
撃った後に適切な応急処置を施さなかったことには大きな問題は感じるし、至近距離から撃ったので、撃つ場所を考えるべきだったのではというのは確かだ。
その点では警官に落ち度があったことは間違いないし、それは非難されるべきだ。
それでも、撃ってしまったこと自体がおかしなことだとは自分は思わない。
残された動画を見ると、ライス君は脅かすだけで、カツアゲなどをやっていたわけではないようだが、おもちゃの拳銃であれば、無邪気に人に向けて「遊ぶ」のは構わないというなのだろうか。
こういうことを遊びとしてやっているとしたら、大人たちはそういう「遊び」そのものの危険性を教育し、きちんとやめさせるべきだっただろう。
そのあたりのことをはっきりさせずに、「黒人差別だ!」との声にまっとうな考えがかき消されてしまうところに、今のアメリカの病理を見る思いがある。
この事件が、社会的に根の深い「黒人に対する差別」の表れだとは、私には全く思えない。
白人の子供だって同じようなことをやれば、命を落とす可能性はあるだろう。
無邪気であっとしてもこんな遊びは絶対やってはいけないというのが、むしろコンセンサスになるべきではないのか。
黒人の子どもたちが、黒人だからということを理由として、警官にいつ殺されるかわからない恐怖を感じながら生きざるをえなくなっているというワイズ氏の主張は、現実に即していないだろう。
ましてやそのことを理由として、白人の子どもたちが罪悪感を抱え込んで幼少時代を過ごすべきだなどという主張は、相当に歪んでいる。
だが、こんな主張が「反人種差別主義」の典型的な考え方だ。
そしてそこに「反人種差別主義」の歪みが表れている。
もちろん、かつてのアメリカに根強い差別があったのは事実だし、今でもその残滓があることは否定しない。
だが、それ以上にアメリカ社会はこの差別をなくすために努力をしてきたし、今回のジョージ・フロイド氏の死に理不尽なものを感じているのは、肌の色に関わらず、アメリカ国民のほぼ総意であろう。
さて、トランプ政権は貧困家庭が多く集まる地域への投資が活発になるような税制上の優遇処置を取り、貧困そのものを撲滅することで差別の土台をなくすという画期的な動きを行った。
コロナ禍が到来する前は、これが相当大きな効果を上げ、生活保護に頼る家庭を700万世帯減らしたと言われている。
民主党の政策は、「黒人だ」と主張するとすぐに弱者認定を行い、生活保護がもらえるようにするというものだったが、これが人種差別をなくすことなのだろうか。
白人も黒人も自立して稼ぐべきなのであり、そういうことができる社会環境整備を行うのが政治の役割だと、トランプ大統領は考え、実行した。
トランプ大統領こそ、むしろ差別解消のために最も正しく動いている大統領ではないのか。
一連の騒動を見ながら、そんなことを思っている。
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