香港大学の微生物学の袁國勇教授らが医学雑誌ランセット(Lancet)に発表した最新の論文には、中国の深圳市に住む7人家族のうち6人が新型コロナウイルスに感染したとの例が紹介されている。
感染した家族のうち5人は、昨年12月29日に肺炎で入院した親族を見舞いに武漢に出かけていたが、子どもたちはマスクを着用していた。
この家族は武漢滞在中、市場に行ったことも動物に接触したこともない。
入院した親族から家族の一部がウイルスをもらい、家族の共同生活を行う中で、残りの家族にもうつすことになったと考えられる。
なお、感染した子どもには、発熱などの症状は見られず、感染者は感染を自覚してない状態で、感染を広めている可能性があることが指摘された。
浙江大学第一付属病院感染科の盛吉芳主任も、症状のない感染者との接触で発症する症例を紹介している。
ある武漢の人は、症状がないので、浙江省杭州市を会議のために訪れたが、彼と接触した複数の杭州の同僚が感染した。
袁國勇教授の推計では、新型コロナウイルスの親族間の感染率は83%だそうだ。
症状が出ていない感染者がいて、そんな感染者からでもウイルスがうつりうるという前提で考えた時、入境者の問診とサーモグラフィー検査だけですませる日本の水際対応は不十分なのではないだろうか。
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ネタ元となった 大紀元時報 の記事
https://www.epochtimes.jp/p/2020/01/51056.html
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