中国南部一帯を襲っている豪雨で、被災者はすでに1100万人を超えていると報じられている。
数字通りでも凄まじい被害だが、はっきり言って、この数字自体が相当に怪しい。
というのは、1100万人の被災者という報道は、3年前にもあったからだ。
今年は50年に一度の豪雨とも80年に一度の豪雨とも言われているので、3年前と同レベルのはずはない。
それはさておき、6月28日現在、少なくとも199の河川が警戒水位に達しており、放水しないと堤防が決壊するようだ。
その上、貴州省、湖南省、湖北省、河南省、安徽省、江蘇省、上海市は、今後24時間にまたもや豪雨に見舞われることになると、中国気象局は警告している。(6月28日段階でなので、6月29日にかけて降るという意味だろう。)
これは長江(揚子江)の三峡ダムより下流域を中心に豪雨が襲うことを意味している。
この状態にありながら、三峡ダムはその下流域に向かって最大限の放水を行っているようだ。
6月23日に、三峡ダムを運営している中国長江三峡集団公司は、同日の午前10時から82基ある同社の発電ユニットすべてを稼働させたと発表した。
同社がすべての発電ユニットを稼働させるのは、2020年になって初めてのことだ。
いわずもがなだろうが、水力発電所が発電ユニットを稼働させるというのは、ダム湖から放水するというのと同義である。
放水しないと三峡ダムがもたないということだろう。
実際に放水していると思われる別の証拠もある。
三峡ダムの直下には宜昌という街がある。
この街の住民によれば、宜昌での降雨は例年通りだそうだが、今年は凄まじい洪水に襲われているという。
三峡ダムからの放水によって長江の水かさが増していなければ、こんなことにはなっていないだろう。
長江(揚子江)下流域の住民には、許せない事態だろう。
なお、以前は長江流域は水害がほとんどない地域だったようだ。
長江流域には湖沼が多く、大量に雨が降ってもこうした湖沼が吸収してくれていたからだ。
だが、相次ぐ不動産開発によって、湖沼の面積はかつての1/3ほどになってしまい、豪雨がもたらした水を十分に吸収できなくなってしまった。
おそらくは三峡ダムがあるから湖沼が減っても大丈夫だと、宣伝されてもいたのだろう。
ところが湖沼が減った上に、三峡ダムがフルに放水しているということになると、生じる被害は半端ないことになる。
ここまで被害が広範囲になり、道路網なども寸断された状態で、食料などは送れているのだろうか。
水道も止まっている可能性が高いだろうが、新鮮な水の供給はできているのだろうか。
下水も機能していないだろうから、伝染病の蔓延も避けられないだろう。
被災者の方々は本当にお気の毒だ。
なお、豪雨が問題となっているのは中国南部だけではない。
中国東北部のウスリー川(アムール川の支流)も危険な状態にあるという。
中国は天に呪われているようだ。
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