ANOMというメッセージアプリを使った「トロイの盾」作戦をご存知だろうか。
このメッセージアプリはメッセージを暗号化するため、取引相手に安全にメッセージが送られるとの評判で、裏社会で急激に広がったものだ。
そもそもこのアプリの開発者自身が麻薬密売人であり、仲間にこのアプリを宣伝していた。
さて、この麻薬密売人はオーストラリアで有罪判決を受けて収監されていたのだが、この時にこの人物に近づいたのがFBIである。FBIはオーストラリア警察の協力のもとでこの密売人に減刑と12万ドルの金銭支払いをする見返りとして、このアプリの管理権限を渡すように要求し、密売人はこの要求に応じたのである。
この結果、FBIは闇ビジネスで繰り広げられる情報を傍受して、これにより次々と犯罪の摘発を行った。800人が逮捕され、押収された現金は数百万ドルに及び、麻薬はコカイン8トン強を含む30トンにのぼるという。
FBIが成果を誇る割には大した数字ではないようにも感じるが、それはともかくとして、ANOMに関する裏話をFBIを公開したのは、恐らく闇勢力の中でANOMについて疑う声が広がっていることを察知したからだろう。闇勢力の中で、暗号化アプリだからといって頭から信じるわけにはいかなくなったというのは、今後に向けての一つの成果かもしれない。
ところでこれは我々にも一つの教訓を与えることになる。暗号化レベルの高いとされるメッセージアプリが現在いろいろと出回っているが、そのすべてを頭から信じることはできないということだ。
自分は犯罪のためにアプリを使うつもりは毛頭ないが、中国などに情報を抜かれるのは御免である。そのために使用していた暗号化アプリの隠れた元締めが中国だったというオチでは目も当てられない。だが、これについてはよくわからない。アプリ開発者をハニトラで落としてマネーで抱き込むなんてことが、将来に渡って絶対にないとは言えないからだ。
西側としてはアプリ開発者に事前に接触し、いざという時には国家を上げて保護することを伝えるくらいの対策を打つべきではないだろうか。そんなことを思った。
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jp.reuters.comの記事
https://jp.reuters.com/article/australia-crime-idJPKCN2DK0FX
ANOMの画像
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