香港国家安全維持法に基づき香港の独立系メディアの「立場新聞」が200人以上の捜査員で家宅捜索され、犯罪条例に反する扇動的な出版活動で共謀したとして7人が逮捕された。多数のパソコンや取材資料が押収され、6100万香港ドル(約9億円)の資産が凍結された。
台湾警察の李桂華・高級警司は「2020年7月から21年11月の間、中国・香港政府への憎悪をかき立て、暴力を扇動する狙いで複数の記事を発行し続けた疑いがある」と説明した。「立場新聞」は即時廃刊とななり、従業員も全員解雇となった。
米議会で香港の状況について証言した歌手のデニス・ホー(何韻詩)氏も立場新聞の元取締役として逮捕された。
アップルデイリー(蘋果日報)が廃刊に追い込まれてからは「立場新聞」は香港で唯一と言っていい民主派メディアであったが、この火も消えたことになる。
今回の「立場新聞」への大弾圧は香港の報道の自由が徹底的に潰されたことを象徴する事件だと言えるだろう。
なお香港検察当局はまた、ネクストデジタル創始者のジミー・ライ(黎智英)氏とアップルデイリー幹部らについても、煽動刊行物罪で起訴した。
香港では欧米メディアへの締め付けも強まっている。香港政府は11月に英誌エコノミスト記者の就労ビザの更新を拒否した。立法会(議会)選挙の記事をめぐり、政府高官が米ブルームバーグ通信や米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに抗議の書簡を送っている。
さて、この状況について西側は黙っているのだろうか。日本政府は黙っているのだろうか。こんなことを平然とやってのける国で五輪を開催してよいのだろうか。
最低限の抵抗としても、「中国の人権状況に世界が疑念を抱いていることを承知しながら、こんな報道の自由に対する露骨な弾圧を行うというのでは、中国は北京で五輪を開きたくないということなのか」と問いかけるくらいのことはすべきではないのか。そうした真っ当なことを誰かが中国に突きつけることを、世界が待っている。
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afpbbの記事
https://www.afpbb.com/articles/-/3007592
立場新聞関係者の逮捕の画像
https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO1435241029122021000000-2.jpg?ixlib=js-2.3.2&w=638&h=399&auto=format%2Ccompress&ch=Width%2CDPR&q=45&fit=crop&bg=FFFFFF&s=6374092b905a9cca8aa2f2412c02464d
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